ペット禁止の賃貸物件が多いのはなぜ?こっそり飼った場合のリスク

ペット禁止の賃貸物件が多いのはなぜ?こっそり飼った場合のリスク

ペットを飼っている方が賃貸物件を探す場合、ペットの飼育が可能な物件の数が少なく、お部屋探しに困っている方も多いでしょう。
そもそも、なぜペット禁止の賃貸物件が多いのでしょうか、またそのような物件でペットを飼うとどうなるのでしょうか。
そこで今回は、ペット禁止の賃貸物件が多い理由と、大家さんとの交渉次第で許可されるのかどうか、またこっそり飼った場合はどうなるのかについて解説します。
賃貸物件でペットを飼いたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

ペット禁止の賃貸物件が多い理由

ペット禁止の賃貸物件が多い理由

ペットを飼っていると、賃貸物件の選択肢が少なくなります。
ペット禁止の賃貸物件は多く、ペットを飼っている方は、ペットの飼育が可能な物件を探す必要があります。
では、なぜペット禁止の賃貸物件が多いのでしょうか。
まずはその理由について解説します。
ペット禁止の賃貸物件が多い理由として挙げられるのは、以下の3つです。

●資産価値が下がる
●近隣住民とトラブルになる恐れがある
●入居者が集まりにくい


どういうことなのか、その内容について順番に解説します。

理由1:資産価値が下がる

ペットを飼育していると、床や柱などに爪のひっかき傷がついたり、ペットのにおいが染みついたりします。
普段からきれいに掃除をしていても、汚れや傷は残るでしょう。
そうなると、ペットを飼っていない方が住んでいる物件に比べて、資産価値が下がりやすくなります。
建物は築年数の経過とともに資産価値が下がりますが、大家さんとしては、なるべくきれいな状態を保ち資産価値が下がることを防ぎたいのです。

理由2:近隣住民とトラブルになる恐れがある

ペットの鳴き声や室内を走りまわる足音、においなどが原因で、近隣住民とトラブルになることもよくあります。
近隣住民とのトラブルが発生すれば、大家さんも対応しなければなりません。
トラブルになる要因を減らし、住民に快適な生活を送ってほしいというのも大家さんの考えです。

理由3:入居者が集まりにくい

ペットを飼っている方は動物が好きでも、動物が苦手な方も多くいらっしゃいます。
たとえば、共用部分にまで動物のにおいがしたり、毛が落ちていたりすると、動物が苦手な方は不快な気持ちになるかもしれません。
また、アレルギーを持っている方は、ペットの飼育が可能な物件を敬遠しやすいです。
さらに、ペットを飼っている方が退去するときには、通常の部屋より修繕費やハウスクリーニング代がかかり、原状回復の費用が高額になる可能性があります。
そうなると、大家さんとしては敷金を上げなければならなくなるでしょう。
敷金が高い物件は初期費用がかさむため、入居者が集まりにくく、空室になる可能性があります。
空室の状態が続けば、家賃収入を得られなくなります。
そういったリスクを回避したいことも、ペット禁止の賃貸物件が多い理由の1つです。

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ペット禁止の賃貸物件は交渉次第で許可をもらえるのか

ペット禁止の賃貸物件は交渉次第で許可をもらえるのか

ペット禁止とされている賃貸物件でも、大家さんに交渉すれば許可をもらえる可能性もあります。
では、どのように交渉すれば良いのでしょうか。
そこで次に、ペットの飼育を認めてもらうためのコツについて解説します。

交渉のコツ1:契約前に相談する

ペットの飼育について交渉する場合は、かならず契約前に大家さんに相談してください。
なぜなら、ペット禁止が条件に盛り込まれている賃貸借契約を結んだあとに相談しても、条件を覆すことは難しいためです。
また、契約してから話を持ち掛けても、認めてもらえる可能性が低いだけでなく、信用も失います。
「聞いていれば契約を結んでいなかった」といったトラブルが起こる恐れもあります。

交渉のコツ2:敷金や家賃を上乗せして支払う

大家さんがペットの飼育を禁止する理由の1つに、修繕費や原状回復費用がかさむことが挙げられます。
そのため、その賃貸物件にもともと設定されている敷金や家賃に上乗せして支払えば、認めてもらえる場合もあります。
ただし、ペットを飼いたいからといって無理な金額を提示するのは避けましょう。
賃貸物件に入居するためにはまとまった金額の初期費用を準備しなければならないため、高額な敷金を提示すると入居前の負担が大きくなります。
また、家賃は毎月発生する出費です。
家賃を上乗せしたことによって生活が苦しくなり、家賃を滞納するような事態は避けなければなりません。
したがって、ペットの飼育について交渉に応じてもらえる場合には、どれくらいの金額を上乗せするかよく考え、大家さんともしっかり相談しましょう。

交渉のコツ3:トラブルを防ぐための対策があることを伝える

ペットを飼育していることによって、近隣住民や入居者からクレームが来たり、トラブルになったりすることを大家さんは懸念しています。
もともとペット禁止にしている賃貸物件では、交渉しても犬や猫の飼育は許可されない可能性が高いです。
しかし、ウサギやハムスター、鳥など、ケージのなかで飼育できる小動物であればトラブルになりにくいため、許可してもらえるかもしれません。
その場合であっても、ケージからは出さずに飼育することや、トラブルを防止するためにしっかり対策することを伝えるようにしましょう。

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ペット禁止の賃貸物件でこっそり飼った場合のリスク

ペット禁止の賃貸物件でこっそり飼った場合のリスク

ペット禁止の賃貸物件で、大家さんに内緒でペットを飼育してトラブルになったケースもよくあります。
では、こっそりペットを飼った場合はどのようなリスクがあるのでしょうか。
そこで最後に、ペット禁止の賃貸物件でこっそりペットを飼うリスクについて解説します。
こっそりペットを飼っていることが発覚すると、以下のような措置を取られる可能性があります。

強制退去になる

近隣住民とトラブルになってから、ペットの飼育が発覚する場合があります。
その場合、近隣からのクレームに対応するため、ペットを手放す、もしくは強制退去を求められる可能性が高いです。
手放すことを考えられない場合は、退去を選択することになるでしょう。

高額な修繕費を請求される

ペットが付けた傷や汚れを修繕するために、床や壁紙をすべて張り替えなければならないケースもあります。
そうなると、高額な修繕費がかかります。
通常、賃貸物件を退去するときにかかる原状回復費用は、契約時に預けた敷金から支払われ、不足分は別途請求となるのが一般的です。
高額な修繕費用がかかれば敷金ではおさまらず、退去後に予想以上の金額を請求される可能性があります。

罰金や損害賠償を請求される

そもそも、ペット禁止の賃貸物件でペットを飼育することは契約違反です。
契約違反を犯した場合は、罰金や損害賠償を請求されることがあります。
このように、こっそりペットを飼っていることが発覚すると、契約違反として強制退去を求められるだけでなく、ペナルティとして多額の支払いが発生する恐れがあります。
したがって、ペットを飼っている方が賃貸物件に入居する場合は、ペットの飼育が可能な物件や、もともとペットと一緒に住むことを前提とした賃貸物件を探しましょう。

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まとめ

ペット禁止の賃貸物件が多いのは、ペットを飼っている方が入居すると、傷や汚れなどで物件の資産価値が下がったり、近隣住民とのトラブルが発生したりする恐れがあるためです。
家賃や敷金を上乗せすることを大家さんに伝え、うまく交渉すれば許可してもらえる場合もありますが、かならず契約前に相談しなければなりません。
ペット禁止の賃貸物件でこっそりペットを飼うと契約違反となり、強制退去になったり、多額の修繕費や損害賠償を請求されたりする恐れがあるため注意しましょう。

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