部屋の方角の選び方！鬼門と裏鬼門や部屋の向きについて解説

住まい探しをするうえで、部屋の方角や風水などを気にする方は少なくありません。
なぜ方角を気にするのか、どのような意味があるのか、また方角ごとの住み心地を知ると、お部屋選びの参考になりますよ。
そこで今回は、部屋の方角の選び方として、鬼門や裏鬼門を避ける理由や、南向き物件・北向き物件のそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
お部屋探しをしている方は、ぜひ参考にしてみてください。

部屋の方角の選び方1：鬼門と裏鬼門

風水や縁起などに興味がなくても、「鬼門」や「裏鬼門」といった言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
「鬼」が使われているため、あまり良くない言葉のようなイメージがありますよね。
鬼門と裏鬼門は、昔から部屋の方角を考えるうえで重要視する方が多く、マイホームを建てる場合などに取り入れるケースも少なくありません。
そこでまずは、部屋の方角を決めるうえで知っておきたい「鬼門と裏鬼門」について解説します。

鬼門と裏鬼門とは

鬼門と裏鬼門は、家相を見るうえで多くの方が参考にする方角です。
鬼門とは
鬼門とは、建物の中心から見て北東の方角です。
中国起源の思想に基づき平安時代に日本で生まれた吉凶を占う「陰陽道」では、北東から鬼が出入りすると考えられていたことから、「鬼門」と呼ぶようになったとされています。
そして今でも鬼門は不吉な方角とされ、家相や風水では、玄関や、キッチン・トイレなどの水回りを設置すると運気が下がると考えられています。
裏鬼門とは
裏鬼門とは、鬼門と反対側にあたる南西の方角を指します。
裏鬼門は、鬼が出ていく方角であると考えられており、鬼門同様、不吉な方角だとされています。
そのため、裏鬼門にも玄関や水回りを設置するのは避けたほうが良いという風習が残っているのです。
家相や風水では、家の間取りは住む方の人生に影響を与えると考えられています。
鬼門や裏鬼門に玄関や水回りを設置すると、財産や人間関係、健康、家庭内のトラブルに影響するといわれています。
反対に、鬼門や裏鬼門に配置しても運気に影響が少ないとされるのは、寝室や子ども部屋、書斎などです。

鬼門と裏鬼門は実際に生活に影響する

鬼が入ってくる＝災いが入ってくると考えれば、鬼門に玄関を設置するのは避けたいですよね。
また、鬼門とされる北東にトイレや浴室を設置すると、冬場は寒く、夏場は湿気がこもりやすいため、カビなどの発生につながります。
さらに、裏鬼門とされる南西にキッチンを設置すると、気温が上がりやすいことから食べ物が腐りやすくなります。
このようなことから、日本では古くから鬼門と裏鬼門に玄関や水回りを設置するのを避ける風習があったのです。

方角の調べ方

実際に建物のどこが鬼門と裏鬼門にあたるのかを知るために、方角の調べ方について把握しておきましょう。
方角を調べるためには、まず建物の中心を知ることが大切です。
風水を専門とする占い師に確認してもらう方法もありますが、スマートフォンの方位アプリを活用すると、手軽に調べることができます。
そして、建物の中心から真北を向いた箇所を0度とし、15度～75度の範囲が鬼門、95度～255度の範囲が裏鬼門にあたります。

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部屋の方角の選び方2：南向き

次に、部屋の方角の選び方について解説します。
大きな窓がある部屋が南向きの物件は人気があり、ほかの方角に向いている物件よりも家賃が高い傾向があります。
では、実際に南向きの物件に住むと、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

南向きの物件のメリット

南向きの物件のメリットとして挙げられるのは、主に以下の3つです。

●日当たりが良い
●洗濯物が乾きやすい
●暖房費を節約できる

それぞれの内容について、順番に解説します。
メリット1：日当たりが良い
南側は日照時間が長いため、1日をとおして日当たりが良い方角です。
湿気がこもりにくいため、カビなどの発生も抑えることができます。
植物を育てている方や、ベランダで家庭菜園をしている方にとっては、日当たりの良さは大きなメリットになります。
日中はカーテンを開けておけば日差しが入り込み、心理的にも明るい気持ちで過ごせるでしょう。
メリット2：洗濯物が乾きやすい
南側にベランダがあれば、洗濯物が乾きやすい点もメリットの1つです。
最近は部屋干しをする方が増えていますが、南向きであれば室内の気温も上がるため、早く洗濯物が乾きますよ。
メリット3：暖房費を節約できる
日差しが長時間差し込むため、室内を暖める効果があります。
冬場の冷え込みが軽減され、暖房費の節約につながるでしょう。

南向きの物件のデメリット

南向きの物件のデメリットとして挙げられるのは、主に以下の2つです。

●夏場は暑い
●家具が日焼けする

デメリットの具体的な内容は、以下のとおりです。
デメリット1：夏場は暑い
日照時間が長い点は南向きのメリットですが、言い換えると早い時間から夕方まで日が差し込むため、夏場は暑くなります。
冷房費がかさむ可能性があることを頭に入れておきましょう。
デメリット2：家具が日焼けする
室内に日が差し込むことで、家具やカーペットなどが日焼けする可能性があります。
日焼けを防ぐために、窓やベランダの近くには家具を置かないように工夫すると良いでしょう。

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部屋の方角の選び方3：北向き

最後に、北向きの物件のメリット・デメリットについて解説します。

北向きの物件のメリット

北向きの物件のメリットとして挙げられるのは、主に以下の3つです。

●柔らかな光が差し込む
●夏場は涼しい
●家賃が安め

それぞれの内容について、順番に解説します。
メリット1：柔らかな光が差し込む
北向きの物件は、直接日差しが入り込まないため、柔らかな光のなかで過ごすことができます。
明るすぎない環境で、落ち着いて勉強やリモートワークができるといった声も少なくありません。
メリット2：夏場は涼しい
強い日差しが入り込まないため、夏場は南向きより涼しいです。
起床時間が遅い方や、暑さに弱く、冷房も苦手な方におすすめです。
メリット3：家賃が安め
人気がある南向きの物件より、家賃は安めに設定されるのが一般的です。
同じ立地条件でも、家賃を抑えたい方におすすめです。

北向きの物件のデメリット

北向きの物件のデメリットとして挙げられるのは、主に以下の2つです。

●洗濯物が乾きにくい
●湿気がこもりやすい
●冬場は寒い

上記のようなデメリットについて、順番に解説します。
デメリット1：洗濯物が乾きにくい
日があたりにくいため、洗濯物が乾きにくいです。
厚手の洋服は、乾くのに時間がかかるため、乾燥機を併用するなど工夫が必要です。
デメリット2：湿気がこもりやすい
北向きは湿気がこもりやすいため、カビが発生する可能性があります。
こまめに換気して対策しましょう。
デメリット3：冬場は寒い
冬になると北側の部屋は冷え込みやすいため、暖房費がかさむ可能性があります。
冬場の寒さが苦手な方は、注意が必要です。

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まとめ

部屋の方角を選ぶ際には、鬼門と裏鬼門を避けたり、南向きか北向きのどちらが好みか考えたりなど、さまざまな決め方があります。
南向きの物件は1日をとおして日差しが入り込むため、明るい室内で過ごしたい方に向いており、北向きの物件は、柔らかな光のなかで落ち着いて生活したい方に向いています。
物件の方角に注目するのも大切ですが、生活スタイルやなにを重視したいかなどを考慮しながら、自分に合ったすてきな物件を見つけましょう。